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愛の溢れる学校生活

 

息子12才。体が弱くて学校を休む日があるが、今日は、家庭科の縫い物実習だから2時間目から家庭科行こうねと、なかなかそう言っても叶わないこともあるけれど、今日は成功。

一緒に校舎へ入ると、そこが家庭科室で、家庭科の先生が目を丸くして喜んでいた。元、下の子の担任で、お兄ちゃん、お兄ちゃん、と時間外に一対一でミシンを教えて下さったりする。

そこへ、6年生の担任の先生が息を切らせて、きょろきょろと。20代半ばの元気な男の先生で、前日にも電話をくださっている。「来たって聞いて、授業中だけど走ってきた」と嬉しそう。毎年交代する担任の先生には、もれなく可愛がって頂いているけれど、この先生の観察眼と理解度は半端ない。一生懸命すぎて、ときどき泣きそうになっている。先日の卒アル撮影の日には、家まで来て、説得して粘って、本人を連れて行った。

1年生の時の担任の明るい女の先生も、いまだに「あーっ」と夢見るような目を輝かせて気にかけてくれている。

お友達もそんなような感じで、道で私とすれ違っただけで、何かを発見したような、嬉しそうな顔をしてくれる。

ありがたい。本人はまだクラスメイト全員を把握していないというのに。

体育の授業もみんなと同じように出来ないので見学が多く、5月の運動会も、あまり練習に参加しなかったけれど、みんなが教えてくれて、複雑な踊りや隊形移動は問題なく出来ていた。

3才から少々休みがち。一方で連続で休んでしまうほどではない。幼保・小で休みがちとなると、中・高の不登校と違って、親は仕事に就くことが極めて困難。預け先が無い上に、規定時間外に登校の際は送迎が必要。家では、元気に過ごせているわけではないので、手がかかる。12年間、赤ちゃんを育てている感覚だ。

障害がないので特別支援にも該当しない。あるとすれば知能が高い方の障害とのことだが、虚弱も障害の一つではないかと思う。指先がうまく握れないので、テストに参加するとたいていは0点。たまに体調が良くて100点だったり。学校は十分に対応して下さっているが、それでも学校に参加できない。

こんなに可愛がって頂いているのも、本人の才能なのかな。何となく放って置けないような、人を駆り立てるものがあるのかもしれない。