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新型コロナの対処法は「我慢」しかないのか

 

ユーチューバーのフィッシャーズと小池都知事の対談動画を観た。シルクさんとンダホさん、お二人だけの出演。

都知事からのメッセージは、若者に我慢をお願いしたい、と、それを人気ユーチューバーから発信して欲しいと。

新型コロナの対処法、我慢。

苦渋のお願いなんです、と優しく温かい話し方をしながらも、他に打つ手が無い、という追い詰められ感が伝わってくる。若者の死者は少ないながらも、感染者が非常に多い20代。最多層である若者の感染者を減らさないと解決しなさそうだ。

一方で、フィッシャーズの話術は抜群だ。「外に行くエネルギーを、中で新しい物を生み出すエネルギーに」とクリエイターらしい発言。そして、「コロナはいずれ終わるだろうではなくて、自分たちで終わらそう!って気持ちがないと終わらない」と力強く語った。

我慢しましょう、とは一度も言わなかったフィッシャーズ。頑張りたい、に変換してヤル気を輝かせたのは、さすがだなと思った。

「贅沢」は我慢したらいい。生きるための最低限のこと、例えば「食事」「住居」「孤独」の我慢は、あってはならない。

2020年の自殺者だけでも2万人。例年並みに多い。この他に、飢餓や孤独死など様々な不遇があるのだろう。

我慢は、真面目な人や不遇な人が損をする、頑張り損の対処法だ。「してはいけないこと」ではなく、常に「出来ること」「やりたいこと」を考えたい。そうでないと、人は動かないし、動けないと思う。

「小池都知事さん」と、シルクさんが最初から最後まで呼んでいたのが、いいなと思った。小池都知事は、まるでお母さんのような親しみのある、素敵な話し方なんだけど、そうはいっても雲の上の人。自分たちはそれと並ぶ人ではない、視聴者と同じ目線にいる、と言いたいのを感じた。

頑張りたい、と思えるような自分でありたいと思った。