『鬼滅の刃』20巻、大人買い
娘が、7巻の表紙を黙ってニコニコと私に見せてくる。
私が驚いて、そうそう、これだよね。と言うと、そうそう。と深く頷いている。
嬉しいなあ。同じこと思ったか。
『鬼滅の刃』7巻の表紙。
話の中でこの少年は、半裸でイノシシを被って、筋肉質で低い声の15歳、被り物を外すと女みたいな顔、食べる時以外は外さない。
この伊之助が、表紙でひと回り美化されて描かれている。ちゃんと亥の日生まれの顔立ちをしているところに、作者の超越した観察眼を感じる。うちの息子も亥の日生まれ。
人物描写の優れた作品。人間というものに対する理解の深さと優しさ、残酷さと純粋さ。ああそうだね、人間ってそうだね、と刹那ごとに思う。いろんな強さがあっていい。みんな欠けているから愛おしい。
子供には残忍過ぎないかと思ったが、うちの子供たちは喜んでアニメ版も観ている。むしろ人の死が自然に描かれているとも言える。
これが流行るとは良い時代だな。アプリで息子と娘が購読し、一緒にアニメを観た後に、保存版として、単行本漫画を20巻、揃えてみた。