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9才、夢のユーチューバー

 

息子、9才。

将来なりたいものは、ユーチューバーだって。

それは将来の夢じゃないな。今日から出来る。

学校行かないなら、ゲームも動画もしない。だけど、撮影ならOK。学校休んでいる間に、そのiPadで撮影して、YouTubeに動画をアップしな。最初は、撮ったままでいい。編集したくなったら、動画編集はプロ用の環境がうちにはそろってるから。きっと得意だと思うよ。

私とそんな話をしながら、何も取りかからず、家で鬱々としていた息子。残念ながら、学校を休んでユーチューバーする暇はなくなった。三年生になってから1か月間、休まず学校へ行ったから。

誕生日には、ゲームソフト以外に、自然観察のためのポケット図鑑をプレゼントした。本人は喜んでいない。外に出て欲しいという私の願望だから。外へ出せば、次々と遊びを創り出して終わりがない。

ゲームや動画が大好きで、そこにかけるエネルギーがすごい。だからそれを利用して、勉強や手伝いをさせる。視力トレーニングも。

結局、ゲームやっていい時間よりも、ゲーム権を得るための課題の方が時間がかかる。息子、文句を言う。「大きくなりたいか」と聞くと、大きくうなずく。バーチャル空間を走り回るようなゲームは、息子はすぐに画面で酔う。だから時間を守って楽しまないと。息子、大きくうなずく。ゲーム終了時間が来ると、文句を言う。たまに、さっと終わりにして、褒めてもらいたい顔をすることも。

なりたいなら、尊敬する人の動画を研究するようにと、息子には言っている。

有名なユーチューバーさんの動画作品は、皆が認めた天才。私も、TV放送は観ない。テレビ画面で、息子と一緒にYouTubeを観ている。TV放送の出演者は主にエンタテイナーか役者、YouTubeはクリエイター。そこがまた、息子には合っているのかもしれない。

なりたいものが変わっても、夢見る思いは生かせると思う。