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こどもの日に『こどもの国』へ

 

GWこどもの日の『こどもの国』。たくさんの遊具がある横浜の大規模公園。

私は、幼稚園年長の春の遠足で行ったはずだけど、これだけは何も覚えていない。年少で行ったドリームランドは覚えているし、1才の時からほとんどのことは覚えているのに。あれから何十年。今、年長の娘。

子供たちは、支度にもたつきながら玄関を出て、乗り物酔いを何とか乗り越え、電車でお出かけ。いつもの所でいつもの遊びをしたがる息子を、知らない所へ連れ出すことに成功。

草の匂いが蒸す広々とした斜面で昼食を食べた。周りは子供だらけで混雑、みんな可愛い。

娘は、果敢に遊具に挑戦。ボルダリングやターザンが大好き。息子は、滑り台と石拾い。長い長い滑り台に長蛇の列。30分くらい並んで、あまりスピードの出ないローラー滑り台を三人でガラガラと降りた。

娘はカキ氷。息子はすぐお腹が痛くなるから、冷たくないチョコバナナ。案の定、娘もチョコバナナが欲しいと泣いたので、独りで買って来れたら食べてもいいと言ったら、娘はグズグズ言いながら、結局、息子が一緒に行ってくれた。甘いなあ、下の子は。まあいいや。

夕方、帰りに疲れて二度転ぶ息子。大袈裟に足を引きずる。隣で妙に聞き分けが良くなる娘。iPhoneで『YouTubeテーマソング』を聴かせた。片耳ずつ、娘がL、息子がR。その後、スーパー戦隊や仮面ライダー、プリキュアの主題歌。いつの間にか、転んだことは忘れていた。

家の前のコンビニで、アイスを買いたいと泣く娘。すでに、カキ氷にチョコバナナ、さすがに無しだな。これから夕食だ。隣で妙に大人っぽくなだめる息子。私を罵倒する娘。

息子にこんな話をした。

こうやって、おねだりして泣いてる子は、欲しいから泣いてるんじゃない。泣いてるから欲しいんだ。泣いて欲しくなった物を買う子は、その分ビンボーになるよ。一番欲しい物が買えなくなるんだ。二番や三番じゃなくて、一番を手に入れようよ。泣くと、目の前の物を、欲しい物と勘違いするんだ。泣いた時にこのことを思い出せたら、たぶんビンボーにならない。出来るかな。

息子は頷いて聞いていた。はしゃいだり、ぐずったり、三人で煮詰まったりの連休だった。

望む未来を手に入れるには、後ろを向いてしまった時に、止まること、前を向けた時に、動くこと。後ろを向いてしまうこと自体は、よくあることで、問題ない。泣いてばかりの今だからこそ、分かるかな。