:: rainbowdrops ::

動物園で見る子供たちの後ろ姿

 

日曜は動物園へ。

築40年か50年くらいじゃないかという住宅や古本屋が並ぶ、駅前の街並みを抜け、急な坂道を登ると、動物園。桜木町にもまだこんなところがあったんだ。何十年も前に、友達ん家へ遊びに行ってピンポン押した、その玄関の造りを思い出す。

鳥小屋の前で昼食を。鳥クサイ、クサイよ、ここはダメだ、と歩きながら鼻をつまむ息子。私が、ベンチ空いたよ、と座ると、あっけなく鳥臭のことは忘れたようだ。ゆで卵を食べると、毎度なぜかゆで卵の真似をして白目になる娘。

園内マップを二部もらって、子供だけに渡した。二人で主体的に話し合って順路を巡る子供たち。私はその後を付いて行く。私が声をかけながら子供二人を引っ張って行くのでは、お互いに面白くない。

子供たちに案内してもらい、こういうレジャーを初めて落ち着いて楽しめた。成長したな。娘も最後まで泣かずに寝てしまわずに、たくさん歩き、帰りに入口売店で約束していた動物のぬいぐるみを買った。娘は、ぬいぐるみの名前を、キラちゃんか、マオリちゃんで、迷いながら、キラちゃんにしたようだ。

子供たちが元気で良かった。最後に眺めの良い休憩所で、三人でぼんやり西日を眺めながら、おやつを食べた。めったに無い、子供とゆっくり過ごす時間。常に急いでいるような毎日だから。

今までは、一人で全部を抱えている感じだった。幼児が二人いることは、自分一人だけよりも、たぶんはるかに孤独。これから、子供たちが支えてくれることが心強くなっていくのかな。まだ、7才と5才だけど。いてくれてよかった。なかなか言うことは聞かないけれど、子供たちは常に私に対して、肯定的な気持ちを持っていてくれる。温かい家族がいることは、当たり前のことではないから、有り難い。

家に帰ってから、子供たちは頭を寄せ合って、ぬいぐるみに付いているカードに名前を書いて、兄妹でぬいぐるみで遊んだ後、ぬいぐるみも一緒に寝た。