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そんな風にしたら俺と仲良く出来ないよ

 

先日のバレンタイン。小学一年生の息子は、お友達と公園で待ち合わせして、手作りのお菓子を頂いた。

息子はその女の子をどう思っているかというと、仲良くしてくれるから嬉しい、といった感じで、好きだから仲良くしたいということではなさそうだ。

その可愛らしいお友達は、満面の笑みで、ときどき息子の嫌がることをして試してくる。息子はその度に、やめろよー、やーめーろー、と、言うものの、責め立てるような怒り方をしない。お友達、物足りないだろうなあ。

だいたい低学年までの男の子は、女の子にそれほど興味がない子が多いと思う。女の子の方が発達が早いとかいうことではない。根本的に違うのだ。息子は、大人のスタイルの良い女性の方がよほど興味があるらしい。一生そうなんじゃないかな。

息子は性格的にも、相手の気持ちばかり考えて、自分の気持ちは考えないし言わない。何かと、何で言ってくれないの、ってよく怒られるんだろうな。これは消極的とは違う。客観的思考回路なんだ。

ちなみに下の子は、自分の気持ちを第一に考える。ママ大好き、って抱きついて、好きなお友達を自分から選んで遊ぶ。こういう人はだいたい、何で気づいてくれないの、ってよく怒られる。自己中心的とは違う。主観的思考回路の人。

どっちが優しいかなあ。

どっちも優しい。

思いやりとは、相手の気持ちを第一に考えることだけではない。自分の気持ちを表現することもまた、思いやり。自分の気持ちを表現することは、人と信頼関係を築き、人を幸せにする。

お友達の女の子は、主観的タイプの子なんだろうね。仲良くしてくるけど、相手がどう思っているかには、あまり興味がない。

この子には、「やめろよ」じゃ伝わらない。仮に真剣に腹を立てたとしても、伝わらない。「そんな風にしたら俺と仲良く出来ないよ」って言ってあげるといい。その子にとっての主観的表現に置き換えてあげるということ。

運動得意とか、勉強出来るとか、容姿が良いとか、ひょうきんだとか、一つも該当しない息子。だけど、誰もそのことを馬鹿にせず、男の子も女の子も、仲良くしてくれるお友達がいるようでようで、ありがたい。