地獄を照らす虹
「上は天国、下も天国。だって深海には真っ暗の中、虹色に光るクラゲがいるんだよ。」
今日の息子の名言。夕飯を食べながら。
私は幼児の頃から、自分は地獄に生まれたんだと思っていた。妙な安心感と希望に包まれていた。地獄の下に世界は無い。未来は上に広がっていると。大人になるまで、強く信じてきた。
大人になって、地獄の上に世界は無いことを学んだ。自分はずっとここにいて、地獄を照らす人になりたいと思った。
誰にも話したことのないこの話を、なぜか息子が語るという奇跡。息子はお腹の中から知っているのかな。