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困窮するひとり親に子育て支援はない

 

普段めったに大人向けのテレビを見ない。社会人として、見るように頑張っているけれど、意識的に時間を作らないと、いつの間にか子供番組だけしか見なくなっている。

というかテレビ以前に、ほとんど大人と会話しない毎日だったり、大人だけの飲み会にも子供が生まれて以来7年間行っていなかったり、育児を交代できる夫も親も親戚もいなかったり、シッターさんを頼むには、お金と手配の余裕も必要だけど、それ以前に、家庭状況が複雑だと断られる。複合的に困難な事情のある家庭は、公のシッターさんやヘルパーさんの支援を受けられないのだ。

引越し後の手続きは、全てが急ぎで、前に住んでいた役所とも何度か急ぎで往復した。各手続きごとに、特殊事情を通すための長い面談があり、家系図から何から何まで事情聴取をされ、自分でも相談内容を書かないといけない。個人情報変更手続きで、年金事務所は、国民年金、厚生年金、障害年金でそれぞれ別の手続き。住民票や戸籍の変更とは別に、マイナンバー通知カードの変更も別で手続きが必要。子の氏名変更は家庭裁判所。氏名が変更になると、不整合を起こさないために各所で早急な氏名変更手続き。保育園の方からも、変更当日に連絡をし、翌朝一番に園で書類を書くようにとのこと。銀行口座を変更すると変わってくるもの。クレジットカードの変更は、順序良く行わないと、ネットショッピングで使えず不都合。ネットショップをよく使うので、全ての会員登録内容の変更。サーバやドメインの個人情報変更は、身分証明書を郵送する。その身分証明書は、運転免許証の変更を終わらせてから。

外国みたいに、最初から苗字を二つ登録してどちらかを任意に名乗れるのであれば、変更も重要でなくなるし身分証明も簡単な気がするのになと思った。個人情報変更の代筆支援は無いから、2か月間、役所に通い詰め、何百枚の書類を書いたことか。その間、仕事に就けなかった。

また、その間ヘルパー支援は利用できなかった。ヘルパー支援の手続きは、先に個人情報変更手続きを終える必要があり、また膨大な書類を書いて、引っ越し前の地域の役所の書類を添付し、支援に該当するかどうかの審査に2か月、そして3か月間の支援。2か月後にどんな支援が必要か想像できない。困っているのは、今だ。体が悪い場合は、障害者支援が優先され、ひとり親支援は全面的に受けられない。ひとり親支援も、念のため長々と書類を書き、1か月間待機してみたが、返事はなく、業者に直接問い合わせると、支援内容は、習い事が多い場合の送迎などで、親や子供に病気がある場合は、対応できないとのことだった。障害者支援を要請しておいていただけるとのことだったが、その後の連絡はなかった。

障害者支援であらためて役所に行くと、障害があるのに子供がいる場合は、ヘルパー支援は子供が不在時に限られること、さらに子供にも障害があって障害認定が出ないことに対しては、対応不能であることが1時間かけて説明された。子供の原因不明の障害に対する支援が必要だと思う。病気が見つかってからでは遅いのだ。

公の支援とは、あまり困っていない人のための支援で、困っている人に対しては責任を負えない、といった印象だ。さらに、当事者の自己調査、自己申告が前提で、それを受けて規定どおりに対処する、という受け身の対処であって、人助けではないようだ。役所は、どんな理由であれ困っている家庭のすべての子供に対する支援を主体的に検討する、という一文を規定に加えて欲しいと思う。

先週から、子供が感染症で保育園を休んでいるので、明日も休み。困るといえば困るけれど、救われた気がしている。自発的に欠勤するのは難しいから、ありがたい。願わくばスポーツできるくらいの余裕を持って健康に過ごしたい。