いまどきの小学校事情
いまどきの小学校は、1学期、2学期、3学期、じゃない。前期と後期。地域によって違うかもしれない。
1年生の教科は、国語、算数、英語、生活、音楽、図工、体育、道徳。あと、学活と図書の時間があり、書写の教科書がある。生活科とは、理科と社会の初歩みたいな感じ。自然を観察したり、公園へ行ったりする。
給食袋は変わっていない。給食当番の白衣とキャップも。
体操服は体育着と言って、男女同じで、白いスポーツTシャツに、紺のハーフパンツ。赤白帽。クォーターパンツと称して短めのものも売っていて、息子の小学校は各自一般のお店で買うことになっている。
毎日の登校は、8時10分から20分。10分間だけ校門が開き、その間に門を通らなきゃならない。普段は防犯のため、ほとんど閉まっている。
夏休み明けは、8月の終わりから登校。今日で2週目に入った息子。
朝ちっとも自発的に学校へ行こうとしない息子。あまり放置すると時間厳守なんだということが伝わらないし、まだ1年生なので、ほどほどに時間を管理してやって、手助けをする。催促しすぎると、ストレスになるらしく、余計に遅くなる。
私は時間通りに仕事に行かなきゃならないから、子供が自分のことを自分でやるかどうかは、しつけ以上に、大人の都合に従ってもらう必要がある。時間がかかって遅刻してでもいいから自分でさせる、というのは通用しない。
今朝はあまりに自発的にやらなかったので、息子なりの事情はあるのだろうと思いながらも、遅刻覚悟で手助けを減らしてみた。
遅れて家を出る息子に、早く行きなさいとも、声をかけなかった。家から、交差点を渡って歩いていく息子を見ていると、ふらふら、よたよたと、ひどく気が滅入ってやる気のなさそうな歩き方。
1時間目開始の時間になったが、まだ外を歩いている息子。親切な担任の先生から、心配の電話をいただいた。
私はその日一日、げんなりして、仕事内容も、会社ホームページのサーバ整理とか、頭を使わないことだけにしておいた。こういう日に創造的な仕事は向かない。
帰宅するにもなんだか気分がすぐれず、うっかり電車を一本逃した。家に近づくと、道路の向こうに、黄色いカバーのランドセルが見えて、息子が先に家に着いた。
ドアの前で目が合うなり、息子はすごく元気そうにニッコリした。玄関で靴を揃えて脱ぎ、さっとポケットの中身を出し、給食袋も洗濯に出した。楽しそうに話しながら宿題をやっていた。
そこから私は急に嬉しくてたまらなくて、あっという間に食事の支度をした。子供の表情に一喜一憂して、情けない母親だと思う。でも、息子が笑うと、自分の世界の全てが笑う気がするんだ。