会いたかった、遊びたかったお友達
保育園の最終日。子供たちが前に通っていた保育園のお別れ会に、夕方から参加した。引っ越しによる退園から、5か月。
年長組のお友達が息子を見つけるやいなや、「あーっ!しゅんくん、会いたかった!」と大喜び。みんな熱烈大歓迎。「いっしょに写真とろう!」と引っ張られていた。お友達が喜ぶ意味が、私にはよく分かる。
息子は、お友達とうまくやれていたわけではない。笑顔の中に何処となく心がささくれ立っていて、よく大乱闘を起こし、お友達5〜6人に囲まれて蹴られるのも、何度か目撃した。息子は鬼ごっこで常に鬼だったりした。でも、イジメられていたわけではない。息子はいつも蹴られた後にまた笑ってお友達と遊ぼうとする。ここで息子が、被害感を持ってしまうと、そこからイジメになるんだろうなとも思った。
以前、息子のことを蹴った子とよく話をした。
「しゅんくんと遊びたかった。」
みんなたいていそう言って、困った顔で私に相談をする。だから私はいつも、話してくれた子に、ありがとう、と言っていた。
クラスの子たちの多くは、息子が環境を変えたことで、少し元気になって人とうまく関われるようになったことを一目で見抜いたと思う。本当に嬉しそうに笑って、追いかけっこをしながら抱き合って転げ回ったりした。息子も久しぶりに、心から笑った。
一方で、娘の方は、覚えているつもりだった前のお友達や先生に、強い違和感を感じたようだ。お友達はまだ小さいので、5か月経てば、少し顔も変わる。まるで浦島太郎になったような顔をして、ずっと私や上の子の陰に隠れてしがみついていた。6才と4才の差は大きいな。