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3才の大好きとイヤイヤ

 

またずいぶん遅れがちな日記だが、これは昨年度後半のまとめ、
娘の3才前半の話だ。

雨が降ると、大好きな『アナと雪の女王』の傘。
3才の誕生日に買ったものだ。
冬でもなかなか上着を着ようとしないので、寒くないか聞くと、
「♪すこーしも寒くないわ」と歌う。

「りんちゃんはエルサ。」とよく言う。
上の子が小声で、「りんちゃんはアナだよ。」とつぶやく。
そうすると娘が膨れっ面で「エルサ!」と言う。
アニメ映画の中で、エルサというのは、真面目でクールな姉、
アナは奔放で愛嬌のある妹だ。
娘はクールな女性に憧れている。だが、アナだと私も思う。

家のトイレに誰か入ると、ドアの外から、
「♪雪だるまつく~ろう~」と歌い始め、アナと雪の女王ごっこ。
中の人を引きこもりの王女に見立てて、下から覗いたり、
ドアに口をつけて歌ったり。
私がアナ雪の歌を歌うと、娘に怒られる。
「りんちゃんが歌うのっ!ママは歌っちゃったらダメッ!」

エレベーターに乗ると、
「4階?えっ、ヨーカイ?ヨーカイじゃないでしょ、アハハ、
 ヨーデルヨーデル・・・」
と一人芸。

「あーくーしゅ、あーくーしゅ、
 ハーックション、ヒーーックション!アハハハ。」
と冗談を言い、自分でウケて笑う。

iPadが大好きで、すぐに見たがり、
動画検索で、「アンパンマン アイスクリーム屋さん」
「ありのままで」「メルちゃん」など音声入力で検索。
リンクをたどって、新生児の沐浴実演を見ていることもある。

娘は、三歳児健診で、しっかり自分の名前を言い、
オムツもとっくに外れていて誉められていた。
秋生まれの子は、夏を越してから3才になるせいか、
健診でオムツが外れている子がやや多い印象だった。

七五三は兄妹そろって。写真撮影はモデル気取りだ。
夫の両親が来ると、
「じぃじ、だぁーいすき、あーちゃん、だぁーいすき。」
と抱きついて、一生懸命もてなす。
何か買ってもらえるとなると、
選んでもらった幼児向けのおもちゃに激しく首を振り、
「キティーちゃん!」と主張し、OLさんが好みそうな
おしゃれ小物を自分で選んでいた。
そして途中で娘だけしっかり昼寝をし、また元気いっぱい。

誕生日から2か月経っても、まだ誕生日の話をする。
「クマさんのケーキはー、チョコだよ。
 パパもママも、お耳だけだったねえ。りんちゃんはお顔だよ。」
とクマの顔の形のケーキを四つ切りにして食べたことを喜んで話す。
ケーキを切ると、顔だけ、とか、耳だけ、とかになるという話だ。

朝起きると、上の子が率先してぬいぐるみごっこや
お医者さんごっこを始める。
家の中のありとあらゆる物を手に取って、
次々と何かに見立てて妄想しては、
ギャギャッ、と笑い転げる。
「マイメロディー、キーック!」とか聞こえるので、
あまり女の子らしい遊びではなさそうだ。
朝食がなかなか始まらない。

毎日の朝食が大騒ぎ。
「ママとー、しゅんちゃんとー、りんちゃんとー、一緒にいただきますしよう。
 みんなでそろって、いーたーだーきーます!」が大好きで、揃わないと泣く。

「あちっ、あちっ、あっちころげ。」と、焼きたての丸いパンを
食卓の上で転がす。絶妙な造語。
パンを一口かじっては、その形を動物などに例えて上の子と笑い合い、
なかなか食べない。

朝食中に、おもむろに娘が「え、ピンクは?」と言うと、
上の子が、「トッキュウ5号だよ。」と答え、
ずっと二人で話し続けて笑い、食事が進まない。
次は「足くっつけよう。」と食卓の下で、上の子と向かい合わせに両足の裏を
ぴったり付けて、「ママ見てー。」と嬉しそうに言う。

途中で二人ともイスに逆さまになり、足は上、食卓の下で
逆立った頭をお互いに見合うようにのけぞり、なぜか
「じゃんぐるー、じゃんぐるー。」と言う。
そして思い立ったように、「ねえファイヤーしよう。」と言って
二人で両手を重ね合い、「ファイヤー、ファイヤー、ファイヤー、ファイヤー!」
と最後は手をばんざいにする。何だか知らないが、二人だけが知っている
何かの真似なんだろうと思う。あまりに息が合っている。
ちっとも食事が終わらない。

よく、二人で押し入れにこもって着替えをする。せかすと泣く。
朝は本当に時間がかかる。

帰りは、「おうち帰ったらー、おくつ脱いで、上着脱いで、おてて洗って、
 そして、遊ぶ。」と言いながら家に帰る。
ふと地面を見て、「やだアリさんこわいー。」と泣きそうな顔で逃げる。
夕焼け空を見て、「空かわいいねえ。ピンクだねえ。」と言う。

「パパ行ってらっしゃーい。ターッチ。」と見送った後、
「ママ、パパにタッチしてないでしょ。りんちゃんも、しゅんちゃんも、
 タッチしたよ。悲しいよ。」と、私にずいぶん大人っぽい説教をする。
どこで覚えたのか。私の真似ではない。

夕食の時には、
「ママが作ったの、おいしいね。おいしくないって言ったら、
 ダメだよね。ママ悲しいよね。」と、一言多いが、気遣っている。

おはしの持ち方が上手になってきたが、まだ持ち方だけ。
さっと手の形は作れるが、物がつかめていない。

「あ~こうなっちゃったじゃないのぉー、もうー。」
と小さなことで文句を言う。
「しゅんちゃんが、なんかやったー。」
と言って泣く。
なんか、が何なのかはっきりしない。
「ママは、やんないでって言った!」「ママ、きらい!」「ママ、バカ。」
と言って私を叩く。
上の子に、バカはダメだよねえ、と冷静に言われ、余計に怒って、
威嚇するように、「ギャーーーッ!」と全力で叫ぶ。
そして、「もう歯みがきしない!」と、私に上から目線。

お風呂で毎日「洗わない!洗わない!」と泣いて暴れる。
娘に関しては、あまり無理強いせずに、今日は背中は洗わないね、
などと言うと落ち着くことがあるので、適当に終わらせたりしている。
お湯に浸かって、娘が上の子とお医者さんごっこをしていたら、
誤って聴診器がわりに底の栓を抜いてしまった。
そのことを後々よく覚えていて、
「これは使っちゃダメだよね。」と何度も言っていた。

お風呂の「呼び出し」ボタンの「し」を指して、
「しゅん、みたいだよ。」と言う。
外のマンホールも、「おすい!」「うすい!」と言いながら歩く。

ひらがなのおもちゃで、自分の姓名を何度もボタンを押して鳴らしている。
教えていないのだが、興味があるようだ。
絵本を広げ、ひらがなを一文字ずつ読み上げ、
かぎかっこや句読点は全部「ぷーぅ。」と読み、自分で笑う。
「これ何て読むの!」と上の子に聞く。

夜、家の中でかくれんぼをする。
照明を暗くすると、隠れるところがいっぱいだ。
ただ、娘が一緒に隠れるとすぐに見つかってしまう。
黙っていられないし、動かずにもいられない。
ときどき、「しゅんちゃん、ここにかくれたよー。」と
大きな声で指を差してしまう。
それがまた幼くて面白く、上の子と私で笑っている。

予防接種後、よく体調を崩すようになった。
体調の悪い娘が一日中家の中にいると、
家の中は空き巣にでも入られたかという感じになるのは、
相変わらずだ。心が荒れると部屋も荒れる。
復旧が大変で、さすがに私もうんざり。

今までの予防接種でも、だいたい毎度、発熱嘔吐の症状があった。
本人は、予防接種を受けること自体には前向きで、
「りんちゃん、ちゅーしゃ、泣かないよ。痛くないよ。」
と自信満々だ。注射を受ける直前は、逃げ腰になるのだが。
全体的に体質が過敏なようで、
肌がいつも粉を吹いて点々とかさぶたがある。
洗濯の洗剤など身の回りのものを無添加に変えたら、
だいぶ治った。

一年前には、インフルエンザAとBにかかり、3か月こじらせて
その後一泊入院したが、主な症状は嘔吐だったので、
後から思うと、アレルギーが原因ではなかったかと思う。
インフルエンザの症状とは少し違うこともあったし、
一度治ってから、必ず2~3週間後にぶり返すのだ。

園での2歳児クラスは、最初からトイレは毎日成功で失敗もなく、
身の回りの段取りも着替えも自発的に出来て、
先生から誉められることがとても多いが、行き帰りはちっとも歩けず、
家ではよく泣き、夜中に何度も起きる。
外で頑張り、家で甘える、メリハリのある過ごし方だ。