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天然コント

 

4才の息子の会話。

「うめぐるま、って知ってる?
 うめぐるまはぁ、梅干しで出来てる車だよ。
 すっぱいよ。食べると、実はぁ。
 パイナップルの味。
 サンドイッチにしてもいいんだよ。
 はいどうぞ、うめぐるまのサンドイッチ。」
ブロックでサンドイッチを作ると、
隣でぜんぜん別の遊びをしていた下の子が、
おもむろにそのブロックをぺろっと舐め、
「すっぱい!」を連発。

「おはなしを作るよ」と、プリンタ用紙7枚ほどを
ダンボールの表紙で挟んでセロテープを貼り、
表紙には小さく仮面ライダーらしき顔、中のページには、
一枚一枚、ぐしゃぐしゃっとクレヨンの黒でなぐり書きをした。
「おはなし始めるよ。
 おはなし、おはなし、パチパチパチパチ・・・」
保育園で習った読み聞かせの歌を丁寧に歌った後、
たいして何も書かれていないページをペラッ、ペラッとめくりながら、
壮大なストーリーを語った。何かヒーローが戦う話だったと思う。

最近の息子のおもちゃは手づくり。
いつも、「この箱使っていい?」と、
ダンボールや紙コップに、はさみとセロテープで、
絵本や車や街まで、家じゅうに広げて創作している。
「これが海だよ。ほら、船。ここが、□□くんのおうち。
 ここが、駐車場だよ。ほら、タクシーに人が乗ろうとしてる。」
今までどおり、ブロック遊びも大好きだ。

入浴中に、息子に風呂の呼び出しボタンを押すように言った。
「え、ここの『びし』を押せばいいの?」
びし、とは何だ。

呼び
出し

だ。

毎日、変化球の多い会話に付き合っている。
今日保育園であったこと、とか、仲の良い友達のこと、とか、
そういう現実的な話は、ほとんどない。
2才の下の子の方がよっぽど、保育園での様子を伝えてくれている。
息子は常にボケ役で、何か面白いことを言ってやろうと、
いつでもネタを探している。言葉遊びが好きなのだ。
私の突っ込みに対しては批判的だ。
「だからって!ママはそんな風に言わないの!」

息子は保育園の年少組。
女の子と二人っきりで遊んでいることがあるらしい。
発達のゆっくりな事情のあるお嬢さんと
仲良く公園の芝生で遊んでいるらしい。
迎えにいくと、二人で並んでブロックをしていて、
帰りも、二人で大喜びで手をつないで帰ったりすることがある。
何か二人にしか分からない共通の世界を持っているようだ。
妹がいるから女の子とは遊びやすい、というだけではないと思った。
彼女は美人で鋭い感性を持っていて、
息子にとって尊敬の対象なのだろう。
私は、息子のそういうところが何とも不思議で大好きだ。