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入園の春

 

1才半の春から、区立の保育園に入園した。
入園式の朝は、上の子はひとりで自分の教室へ、
娘は1才児クラスの教室に入った。新入園児が8人。
目新しいおもちゃに大喜びし、片っ端から物色。
さっそく先生とブロックで遊び、
「きらきらるー、おそらの・・・」と何度も繰り返し歌いながら、
同じ型のブロックを見つけては「あった!」とつなげようとしては、
「はんたい!」と向きを揃えていた。

式が始まると、上の子のクラスが並んで入場し、園歌を歌ってくれた。
二年前に、上の子が入園する時にも、
上級生の子供たちが歌ってくれたのを思い出す。
感慨深い。上の子は年少に進級だ。

初日の保育は半日だった。
一度も泣かず、上機嫌だったとのこと。給食は残さず食べたようだ。
家に帰ってからは、
「ママ、ダッタ、ジュー(抱っこ、ぎゅー)」と言って
ニッコニコで抱きついてくる回数がいつもより多く、
機嫌は良いものの、いつもと違った日を過ごしたという感じだった。

初日の様子を見て先生が、びっくりするほど落ち着いていると言い、
次の日からうちの子だけが午後までの保育となった。
上の子の時と同じだ。慣らしが短い。

その次の日の朝、暴風雨で上の子と私と全員で転んでしまい、
大泣きしたところで先生に引き渡したので、
すぐに泣き疲れて眠ってしまい、給食後にまた
きっちり昼寝をしたらしい。午後までの保育だったが、
給食を食べただけの日となった。
それから、朝預ける時だけ少し泣くようになった。

お迎え時には常に機嫌が良く、私を見つけると満面の笑みになり、
「あっ、ママいた!」と駆け寄って来る。
家に帰ってからも特に不安がる様子はなく、普段どおりだ。
毎日預けられるのだということに、3日目で気づいたらしい。
泣いた方が良い。
上の子の時は、4日目でいちおう気づいたものの、
そこで強気になって、1か月泣かず、五月病になったものだ。

園庭に上の子の姿が見えると、「しゅんちゃんいた」と
指差して笑っているそうだ。
園で泣く時は「ママーしゅんちゃーん」と言うらしい。
まだ幼い上の子も、頼りにされているようで良かった。

砂遊びが大好きで、保育園で濡れた砂の上に座り込み、
どろんこになって遊んで帰ってくる。
先生にも何かと、「みてー!」と言い、家と変わらず過ごしているようだ。
連絡ノートの先生の記録には、「ニコニコ」の言葉が多い。
上の子の時は、「嬉しそうに」が多かった。
おそらく対外的にはよく似ていることだろう。
いつも一人自由に遊んでは、先生と目が合うたびに笑っている。
絵本の読み聞かせなどは、よほど興味を持たないと
みんなと一緒に座って聞いたりはせず、一人で遊んでいるが、
なぜか先生が読んだ絵本の内容は熟知している。

保育園の玄関にある水槽が気に入ったようで、
「おさな、おさな」と毎日見入っている。
ときどき「かさな?」と言う。

家に帰ると、自分で靴を脱ぎ、上着はいつもの場所にしまう。
何か飲んだら、コップもキッチンまで置きに来る。
いつも通りにすることや、物がいつもの場所にあることに
こだわりがあるらしい。もちろん、よく散らかすが。
自分でやることにも強いこだわりが出てきて、
着替えを自分でやりたがって、「あっ、あっ」と言っている。
保育園でも、食事の介助を許してくれないと、先生に言われる。
しっかり自力で、つかんだりスプーンを使ったりして食べているらしい。

家では、「アンパンマン!アンパンマン!」と言って
アンパンマンの英会話のビデオを見るのが好きだ。

夕食の片付けをしている間、
「もーいーたい(もういいかい)、ばぁ、いたぁ」と、
よく上の子とかくれんぼ。
または、「まてまてー」と追いかけっこ。

朝起きるといつも上機嫌だ。
6時頃に突然起き上がり、私の目を見てにっこりすると、
「しゅーんちゃーん」と周囲を起こそうとする。
次に、「あって、あって(開けて)」とおもちゃの箱を持ってきて、
それからガシャーンとおもちゃを全部ぶちまけ、
歌の絵本を次々と鳴らして、手振りをしながら大声で歌う。
騒々しい朝だ。

保育園に行くことが億劫だったりということは一切ない。
朝出かける時は、何かと行動の遅い上の子に、
「しゅーん、ちゃーん、おいでー」と声をかけてくれている。
そして二人でお花摘みをしながら保育園へ行く。

入園前までは体が弱く、しょっちゅう発熱していた娘だが、
入園してからは、意外に一度も休むことなく通っている。
最初の2か月はずっと鼻が出続けたが、
熱は5月初めの休日に1日だけ。
もともと生まれてすぐから上の子の送り迎えで
保育園に行っているので、抵抗力は十分らしい。

1才6か月健診では、9.5kg、80.3cmと、
上の子の1才6か月健診よりも、1才健診よりも小さいが、
女児としては十分標準的な発育で、順調。
病院にあったぬいぐるみを「ジュー(ぎゅー)」と言って
ずっと抱きしめて、頬ずりしていた。

入園してからは、たくさん抱きしめて、
たくさん甘えさせて、過ごしている。
ストレスは少ないらしく、入園後もしっかり体重増加。
すくすくと真っすぐに育っていると思う。