三つ子の魂
4月で3才になった息子の人となり。
爆発的なエネルギーを内に秘め、強烈にポジティブで、熱い男。
これが私の、息子が生まれたときの第一印象だった。
人は息子のことを、
機嫌良く穏やかで落ち着いていて、手がかからないだろうと言う。
でも、そうではない。
内面は気性が激しく気難しい。そしてそれを人に見せない。
私は息子のそういうところが好きなので、
根気は要るが、育てにくいとは思わない。
夢見るような純粋な目で人なつっこく笑い、
礼儀正しく挨拶をし、人が大好きで、人に対する思いが強く、
相手を気遣うような柔らかい話し方をし、
人から喜ばれることに対して積極的で、
自分が目立つことも好きだが、普段はどちらかというと
みんなを一歩離れて遠くから観察していることが多い。
人と一緒に何かをすることは好きだが、
人と横並びで何かをすることは好きでない。
動作や言葉はゆっくりだけれど、頭の回転は速く、
ひょうきんで、いつも面白いことを言っている。
人が誰も気がつかないことを発見したり、
空想がかっていたりするけれども、
一見、自由奔放に見えて、よく考えている。
どうしたらその場が楽しくなるか、を常に考えている。
正義感が強く、プライドが高く、感受性が強く、傷つきやすく、
人に甘えず、人の言いなりにはならず、自分を曲げず強情で、
独特の理論で人から受け入れられない時もあるけれど、
その笑顔と明るさゆえに、周囲の人には前向きな印象を与えるだろう。
努力家で几帳面で慎重で、完璧主義で潔癖で、
自分の興味のあることだけに情熱を燃やすが、
両極端な性格ゆえに、人から誤解されやすく、自虐的にもなりやすく、
頑張るがゆえに頑張れなくなることも多い。
一度嫌だったことはトラウマになりやすく、二度と失敗するまいと思う。
ひどく腹が立ったり怒られたりしてパニックに陥った時も、笑っている。
弱っている時は弱者を見つけて仲良くしようとしたり、
必要以上に人の役に立とうとしたりする。
息子は3才の時点ではこういう人だ。
息子が生まれた時からすでに感じていたし、
妊娠が分かった時から感じていた。
強く凶暴で、明るく輝く太陽のようなエネルギーを感じた。
妊娠中の私は今までの私自身とは違った。
それが息子の人となりだと思う。
私は息子の人柄のすべてが大好きだ。
息子は3才になって、今まで以上に私をよく気遣ってくれるようになり、
私が元気がないとそれだけで傷つくようになった。
私のちょっとした心の動きを読んでいるかのように、傷つくのだ。
私の目をじっと見つめ、小さな指で私の両頬を持ち上げ、
「ニコッ」と言ってみては、物を壊して歪んだ笑いをする。
2才の時も、そういうことは無かったわけではないが、
すぐに忘れてしまい、深く考えることがなかった。
今は、不快なことを何日も、何か月も覚えていて考え続け、
私に気を遣い、自分が癒される時がなく、疲れてしまうのだ。
でも、これは主に私の影響でそうなったわけではないと思う。
息子が生まれたての頃は、もっと気が強くて堂々としていて、
不安がなく安定していて、人とよく喧嘩をし、
騒音の中でよく眠り、人見知りをせず、
第一子にしては神経質とはほど遠い様子だった。
保育園に入園してからは、むしろ細やかで不安定な印象だが、
それはそれで、なるべくしてなったのであり、
どう育てたところで方向性は変わらなかったのだろうと思う。
生まれ持った性質というものは強固であり、
親がそう簡単に自在に操れるようなものではない。
3才の時点では、一生ものの性格を持ち合わせている。
持って生まれたものを、愛すか、潰すか。
育て方、とはそれだけのことだ。
私が今見ている息子の原点を、いつか息子に伝えたい。
1才、2才の誕生日には音楽を創って贈った。
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