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2才児の妄想癖

 

子供とは空想する生き物。
遅れがちな日記だが、2才の話をもう少しだけ。

息子が朝目覚めた時の一言が楽しい。
目が覚めるなり、「フォークで、こやって、こやってやる。」
と何かを食べる手つきをしていたり。
「消防車いーっぱいいるよ。」と、何も見ないうちに橋の上を指していたり。
いない。

お風呂上がりに私が湯上がりキャップを被ると、
「ママ耳ついてるよ。うさぎさんみたいよぉ。」と言う。
なぜか女言葉。その後、一人でぴょんぴょんしている。

食事中にすぐ食べ物で遊ぶ。
たまねぎのくし切りの上にちょこんとご飯を乗せ「船みたーい。」とか、
ミカンの皮を皮でつまんで「ショベルカーだよ。」とか、
四角っぽい野菜をパタパタと転がして「ぼてぼてぼてぼて、ぼてじん。」
と言っていたりする。"ぼてじん"とは、NHK教育テレビの
『ピタゴラスイッチ』という番組に出てくる、キューブ型のキャラクター。

食べかけのパンの袋を閉じていたクリップを新幹線だと言う。
「ほらみて、はやぶさだよ。みて、おっきいパン運んでるよ。
 みて、駅ついたよ。はやぶさコテンなっちゃったよ。くるくる回ったよ。
 直したよ。元戻すよ。またあとで、するよ。」そう言って、
ひたすらクリップを走らせてストーリー展開した後、
最後にはきちんとお片付けしている。

たまにはまともなことも言う。
「これ、つ、だよ。つみきの、つ、だよ。」と、ヨーグルトのパッケージを
指して言う。裏の"はっ酵乳"の小さい"っ"のところだ。

下の子が離乳食を好き嫌いなく何でも食べるので、ちょっと嫌になるらしい。
中身の入ったおかずの皿の上にご飯の皿を引っくり返して乗せ、
「ほら宇宙人なっちゃったよ、ほら宇宙人!!」と泣きそうな声で叫ぶ。
UFOのつもりらしい。食べたくない時によくそうする。

「ピンクぼぉぉぉぉーん。」と、息子がおもむろに食器のピンクの部分を指して言った。
夫が、別の部分を指して、「青ぼぉぉぉぉーん。」と言うと、
息子がまた「赤ぼぉぉぉぉーん。」「緑ぼぉぉぉぉーん。」と言い、
私が「紫ぼぉぉぉぉーん。」と言うと、息子は大笑いしていた。
特に意味はない。

保育園で、『はらぺこあおむし』という絵本を先生が読んで下さっている。
今まで図鑑しか見なかった息子が、2才後半頃から、
保育園入り口に置いてある絵本をいつも帰りに開くようになった。
ページを開くと、息子は読み始めた。
「おひさま、のぼって、あたかい、にちようび、あさ、ぽんっ、たまご・・・」
と、ぼそぼそと読んでいる。
いや、息子はまだ本が読めない。大好きで、暗記しているのだ。
「ぴくるすと、ちーずと、さらみと、ぺろぺろきゃんでぃーと・・・」と
家でも宙を見ながら絵本を読んでいるので、私が真似して言って、
あと何だっけ、と尋ねると、「あいすくりーむだよ!」と得意げだ。

後は乗り物のことばかり考えている。
おもちゃの遊び方はたいてい、
「みて、ドーンなっちゃったよ。」「事故なっちゃったよ。」と、
電車や車をぶつけたりひっくり返したりして、事故を再現している。
あまり大切でないミニカーを引きちぎって分解してみたりもしている。
少し可哀想な感じが、刺激的で良いらしい。
かと思うと、ものすごく几帳面に乗り物を並べて、よくある風景を想像している。

道を歩く間もずっと、「ピンポンパンポーン。いちばんせんに、
 電車まいります。あむないですから・・・。
 ドアしまります。ごちゅういください。ガタンガタン、ガタンガタン。」
と、ずっと電車のアナウンスを真似ている。

私が今までで一番気に入った息子の妄想は、これだ。
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