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生後5か月の記録

 

大きな声でよくおしゃべりする。
「アーーー」とよく言うので、娘の口に手をパタパタと当てて、
アワワワ、としていたら、その後に
「アウ、アウ、アウ」と自分でも真似て言ってみていた。

「パーパーパー」とよく言うようになった。パパが返事をすると、喜んでいる。
パーパー、は刺激が欲しい、遊びたい、という時に言う。
おそらく世界共通なのではないだろうか。
赤ちゃんは何も教えなくても、お腹が空くと「ンマンマ」と言い、
遊びたくなると「パーパー」と言う。そして楽しくなると「ダッ」と言う。
それに親が返事をするから、それが呼び名となり、世界の多くで
父親や母親は、mama、papa、dadなどとなっている。
誰かが作った言葉ではない。人間は生まれながらにして言葉を持っているのだ。

目が合うたび、いつも笑っている。
目で会話するように、生き生きと笑っている。
言葉を言わなくても、何だか通じ合っている。

朝起きるといつも、一人で笑いながらキャーッと高くて細い声を出し、
嬉しそうに興奮している。私と目が合うと、ぱっと顔が明るくなり笑う。
よく私の顔に手を伸ばして触ってみて、ニコニコしている。
高い高いされると、キャッ、キャッと悲鳴を上げながら笑っている。
そしてくすぐられてまた大笑い。
こういうとき、上の子はギャーッと太い声だったなあと、いつも思い出す。

人見知りがはっきりしてきて、ちょっと私の姿が見えなくなったり、
よその人に抱っこされたりすると、みるみる悲しい顔になり、泣くようになった。
児童館など近所の施設でよその子供たちと遊んでいると、
みんなが喜ぶようなちょっとした刺激でも、いちいちびっくりして一人だけ泣く。
刺激に弱いようだ。普段の環境としては刺激が多い方だと思う。
家の中も賑やかだし、外出も多く、人との交流も多い。
上の子は、生まれて最初から堂々としていて、何も驚かなかったものだ。

うつ伏せでいることが多い。足を蹴って前に進もうとしているが、
まだ前方には進まず、横にゴロゴロと転げ回って移動している。
おもちゃも上手に使って遊んでいる。
上の子と違って、上手くいかなくて唸ったりしない。
娘は、何でも器用にソツなくこなす。
あまり頑張らなくても出来てしまい、結局は頑張らない。
何かと楽をしようとする。
でもそれは、怠けるというよりは無駄がない、といった感じだ。
そういうところは、頑張り屋で空回りの多い上の子とは正反対。

手をついて前傾姿勢でお座りをする。
これで床や膝から手を離しても座っていられたら「ひとりすわり」となる。
「ひとりすわり」の定義で、「手を離しても座っていられたら」というのは、
お母さんが手を離したら、ではない。
赤ちゃんが座ってばんざいをしても安定していたら、
「ひとりすわり」完了だ。

育児は、たいていのことは赤ちゃん本人が教えてくれる。
授乳も、赤ちゃんの教えをきちんと聞いていれば上手くいく。
娘はいつも飲みながら、途中で手をグーパーグーパーと揉むしぐさをする。
娘の言う通りにしてみると、本当に乳腺の通りが良くなったように感じる。
上の子の時は、くわえてぐっと後ろに引き、私の胸元を手で、トン、と押した。
言う通りに引き気味にすると、母乳の量が増えた。
娘には最初から上の子に教わったやり方で授乳していたのだが、
それだと娘にとっては母乳が出過ぎるらしく、詰まらないように
すこし揉みほぐした方が楽に飲めるということらしい。
教え方があまりに的確で驚かされる。

食事を欲しがって、よだれを垂らしながら泣くようになったので、
オレンジを舐めさせてみた。酸味があるのに、大喜びで足をパタパタして、
もっともっと、と要求した。
5か月半で離乳食開始。
おかゆをつぶしたものを与えてみると、積極的に口の動きを真似てもぐもぐし、
終わると、もっと欲しがって泣いた。

おなかの中にいる頃から、食べることに強い関心があり、
私が食事をすると激しく反応して動いた。
それにしても、偏食の上の子がげんなりするほどの食べっぷり。
娘は、満腹状態という快楽に興味があり、
出されたものは従順に受け入れ、嫌を言わない。
果物は、少し刺激があるので、キュッと顔をしかめるが、それでも食べる。

世間は、乳幼児の偏食と、小中学生の偏食を混同していることが多い。
乳幼児の偏食はお母さんのせいではない。
ほとんどが体質や性格によるものだ。
体に合わないものを動物的感性で上手に避けていたり、
こだわりの強い子は、これは食べる、これは食べない、と
自分で決め、お母さんの影響を受けず、偏食になりやすい。
育て方との関連は少ないと思われる。

娘はお風呂が好きで、夜になると泣き始め、
お風呂に連れて行くとニコニコに変わる。
上の子はお風呂が嫌いだった。

お昼寝は13時ぴったりからということが多い。
寝る時間にこだわりがあるというのは、寝ることが好きなのだろう。
上の子は授乳時間に強いこだわりがあり、正確だった。
娘が寝た時のちょっと難しい顔が私に似ていると思う。