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生後4か月の記録

 

前髪を切った。
またひとまわり、しっかりして見えるようになった。
80cmサイズ1才相当の洋服が、袖を折れば不自然なく着られるようになってきた。

腕が強く、しっかりと握ってくる。
意志の強い子だ、と夫が言った。

おもちゃでもよく遊ぶようになり、
ボタンを上手に押して音楽を鳴らしている。

おすわりは、背中を軽く支えれば座っていられる程度。

チェアに座らせようとすると、遊んでもらえると思って、
期待の目をして、足をパタパタとする。
遊んでやると、もっともっと、と目で訴え、また手足がパタつく。
すごく笑いかけてくる。構ってほしいようだ。
目が合うと、人間を観察しているようにも見える。
何か見抜かれていそうな感じがする。

外を歩いていると、アーーーアーーー、と言い続ける。
頻繁に口をブーッとする。これもおしゃべりの前兆。
口の感覚を楽しんでいるのだ。
よその人に話しかけられるとにっこりするが、
知らない人に抱っこされると、少し泣くようになった。

オムツ替えの時、ちゃんとポーズをとってくれる。
女の子のお母さんがよく授乳前にオムツ替えをする理由がよく分かった。
従順な子は、何かと手こずらない。
上の子よりもずいぶんと手間が少ないように思う。
のれんに腕押し、じゃないけれど、驚くほどよく従ってくれる。
上の子の時は、授乳前のオムツ替えなんて、とんでもない、
泣いて暴れて力も強く、大人の力でも足を押さえつけられなかった。
押さえたら脱臼してしまいそうでもある。
上の子は特に体を押さえられることすべてが嫌いだったから、
お風呂で体を洗うだけで大泣きして暴れ、爪切りは必ず寝ている間、
ひとつひとつの世話のタイミングが難しく、時間がかかった。
それに比べて、娘の方はすべての世話がスムーズ。

だからといって、その分育てやすいかといえば、また別の問題。
それだけの勢いのある子は、発育が良い、という安心感がある。
娘の方は、何かと育児の気がかりが多い。
体格も上の子ほど大きくなく、夜は10時間寝て、さらに
寝る前と起きた時もあまりたくさん飲まないので、
母乳のリズムが作りにくい。
母乳をリズム良く飲んでくれない、というのは
母親の体調に影響し、精神的にも良くない。

4か月に入って体重が増えなくなったので、
気になって粉ミルクを飲ませてみたり、試行錯誤した。
それほど増えなくなる時期だと思うし、大きめに生まれたので、
発育を気にするような状態ではないのはよく分かるが、
それでも母親としては、何かあっては、と気になる。
粉ミルクを飲ませると大柄になりやすいというのは一般に言われているので、
母乳を控えて粉ミルクを飲ませてみては、変わらないのでやめてみたり、
考え過ぎてしまった。

でも粉ミルクの哺乳瓶を見ると、目を見開いて手足をパタパタするようになった。
積極的に哺乳瓶を自分で持って飲む時もある。
以前は粉ミルクが嫌いだった。
1か月用の吸い口でまだまだ大丈夫だ。
上の子の時は、穴の小さい吸い口だと、
力が強いので圧力で吸い口が瓶の中に落ちてしまって危険だった。

娘は、食欲はそれほど強くなく、こだわりも強くない性格で、
気分が紛れると、おなかが空いたことも忘れてしまう。
泣いて欲しがるということはあまりない。
少々泣く時もあるけれど、すぐに泣くのをあきらめ、寝る。
眠い時は、おなかが空いていても、寝る。
しっかり飲むことも増えてきたものの、途中で寝ることも多い。

朝は何も言わずに目覚めて、おもちゃで遊んでいることが多くなってきた。
目が合うとニコニコして、お腹が空き過ぎた様子はない。
夜、母乳を飲み残されると朝まで不快なので、頑張って搾乳したこともあったが、
あまりにしんどくて続かなかった。

夕方だけはよく泣く。
赤ちゃんの夕方泣きは解明されていないというが、
夕方になっても気温が高い時はあまり泣かないように思えてきた。
寒い日は、まるでおなかが空いたように泣く。
夜寝る分、昼間は起きているので、一日の終わりには相当疲れて、
飲んで体を温め、疲れを癒したいのかもしれない。
きっと寂しがり屋だ。

寝返りした。のけぞって左に向き、うつぶせになって両手で着地。
翌日は、寝返りばかりしている。
寝返りでかなり移動。
性格は落ち着いているが、動きが多く機敏で、
広いベッドからもすぐに落ちそうだ。

つい、上の子との類似点を探してしまう。
顔立ちはほぼ相違点がないが、目つきが違う。
遺伝は面白い。