寝顔と泣き顔
子供は寝顔がいちばん可愛いとみんな言うけれど、
泣き顔だろう、と私は思う。
必死の形相ほど心温まるものはない。
息子が生まれて初めて泣く顔を見たとき、
ああ、ママを求めて泣いてくれるんだな、
と産後いちばん嬉しく思った瞬間だった。
赤ちゃんが泣く、というのは当たり前のことで、
大きな声で泣けるのは元気な証拠でもある。
息子はいつもはっきりと主張して泣き、
大人にとっては取るに足らないことでも大げさに泣く。
何となくグズグズ、ということがないためか、
私も息子の泣き顔を見てネガティブな気持ちになることがない。
今でも、泣くと赤ちゃんのままの顔になる。
笑顔も、寝顔も、泣き顔も、すべてが好きだ。