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続・買い占めは本当にあったのか

 

悔しい。
少なくとも私の周りでは、これだけみんなが一致団結して
被災地を救おうと懸命になっているのに、届かない思い。

仲間同士で義援金サイトを立ち上げてみんなで振り込みをし、
今後復興に関して会議も開いていこうと話し合っているのに、
とても多くの仲間たちが暖房も電気も付けずに耐えているというのに、
テレビで報道されるのは、首都圏のひとりひとりがいかに自分勝手で
被災地に無関心であるかということ。

ツイッターでもmixiでも、東京に住んでいるみんな誰もが
被災地の状況の話題で持ち切りだというのに、
最終的に各地に影響を与えるのはテレビの情報。
そして被災地の方々はそのことに絶望し、
東京で頑張って活動している人たちの思いは挫かれるのだ。

もう「買い占めはやめよう」をやめよう。
東京も必死で頑張っている。
本当はみんな被災地の方々のことばかり考えている人たちだから、
みんなが協力する。必ず日本中が一つになって復興できる。
そう思って元気を出していただきたい。
東京では、被災地に協力することは多くの人にとって当たり前のことなのだ。
だから、こんなキャッチフレーズで被災者を傷つけて欲しくない。

いまだに、店の棚はガラガラ。物流は本当に途絶えている。
品切れどころではなく、値札自体が撤去されている。
そして、今までに見たことのない別の商品が増産されている。
いつも買っていたメーカーの、ティッシュ、ウェットティッシュ、
牛乳、ジュース、ヨーグルト他、どれも地震以来まだ一度も見ない。
これのどこが通常どおりなのか。
毎日買い物をしている人だけが分かる、テレビの嘘。

それに、近所のスーパーでは、地震翌日にはほとんどの商品が
お一人様1点まで、となっているので、買い占めようがない。
店の在庫も、数日間はだいたい通常どおり買えたが、
徐々に減っていってそのうち空になった。
だから、少なくともうちの近所では買い占めは起こっていない。
どこかの買い占めのあった店は、店も悪い。

そして、買い占めが原因で被災地に物資が行かないという結論も
つじつまが合わない。被災地に物資を送っているのは
首都圏の消費者個人ではなく物流を管理している会社であり、
よく売れている首都圏に優先的に商品を送ったことに問題があると思う。
個人がどんなに買い渋っても、その商品は被災地に回るわけではなく、
他の誰かが買うか、仮に全員が買い渋れば、店に残るだけのことだ。

水質汚染のニュースがあってその日に、水が売り切れた。
決して買い占めではない。1人で2本買った人はもちろんいないし、
硬水は完全に売れ残っているので、赤ちゃんのいる家庭が
1本ずつ買ったのだろう。うちも1本買った。
普段もともと30本ほどしかなかったと思う商品に対し、
私の知り合いだけでも、近所の赤ちゃんのいる家庭は
100戸以上ある。売り切れて当然だ。
本当は1本でなくもっと欲しかったが、その分の水が
被災地に届いているのなら、我慢しようと思う。

首都圏はみんな、被災地のために商品を譲り合っていると、
テレビではそういう前向きなニュースを流して、
被災地を元気づけてもらいたい。