:: rainbowdrops ::

笑顔の日々

 

息子は、日々いつも私の中心にいて、笑いかけてくる。
1才8か月、この人がこの間まで、生まれたての赤ちゃんだったなんて、
よく思い出せないような不思議な感じだ。
息子の誕生以来、ものすごくいろいろなことがありすぎて、
何もかも、分からなくなってしまいそうで、
今が消えてしまいそうで、こうして今を書き留めるのだ。

大人になるまで、覚えているだろうか、お互いの今のこと。
私は自分が1才半だった頃をよく覚えているから、
息子自身が出来事を覚えているには可能な時期だ。

「ブーブ、ビービーカー、ビービーカー」
車の運転席のハンドルで遊びたいという意味。
なぜビービーカーなのかは知らないが、よく自分で作った言葉を話す。
何も教えなくても、多くの男の子は乗り物が好き。
一日中、車や電車のおもちゃを持ち歩き、
手にしたどんな物でも、乗り物に見立てて床を走らせる。

よくカミカミして、と言ったら、小さな手で合掌してニヤリ。それは神様。
夢中でミカンを食べながら、「カキ」と言っていたり。
「キノコ、キノコ」を連呼し、耳についたキノコの歌が頭をぐるぐる。
言葉がはっきりしてきて、息子の思考回路の詳細が
少しずつよく見えるようになってきた。

と思っていたら、一日一日、増える言葉。
昨日までは何でもブーブだったのが、「ブーブ」「バス」と言うように。
「トリ」と指差したり、子供を指差して「アカチャン」と言ったり、
キャラクターを指差して「バイキンマン」と言ったり、
どこで覚えたんだろう、と思う言葉が飛び出す。
歌もその場で覚えて、気に入った部分だけ一緒に歌う。

よそへ行くとものすごい食欲でびっくりされる。
大皿料理だと、プチトマトだけを全部ひとりじめしてしまったり、
フライドポテトが止まらず、人の分まで食べてしまったり。
イスになんかじっと座っていられず、次々手が伸びて、パクリと。

年上の子とおもちゃの取り合い。
どこまでも引き下がらず、すぐ喧嘩になり、
でも、その後「ママ、ママ」と私にまとわりついてくる。
普段は甘えない子なので、こういう時だけ後追い。

気に入らないことがあると、私が見ていない隙に本を全部引っ張りだして
カバーをはがしてぐしゃぐしゃに。いけないと分かっていてやる。
お風呂の浴槽にシャンプやーいろいろなものを全部入れてみたり。
いちいち叱る間もなく、何度でもやる。叱っても、やるのかもしれない。

外出はなるべく自分で歩かせるようにと思うが、
すぐ地面に座り込んで「ダッコ」と言う。
歩いたり、歩かなかったりで、なかなかすんなりいかない。
しょうがないなあ、と抱っこ。

抱っこして、ほほを寄せると、心の中に幸せが溢れ出す。
成長は楽しいけれど、少し寂しい。
大きくならないで、今のままで、と思う。