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近所のよく話す子供とストレス

 

最近ちょっと気になるのが、
マンションのエレベーター内で
からみつくように話しかけてくる小学生。

きちんと挨拶が出来る子は、しっかりしているなと思うけれど、
いきなり自分の話題をぶつぶつと話す子がけっこういて、
何だか歪んだものを感じずにはいられない。

港区の情報誌の取材で写真撮影をすることがよくあるのだが、
以前にこんなことがあった。

人が暮らしている雰囲気を撮るために、
一眼レフカメラを持ってときどき覗き考えながら、歩いていた。
児童館の前を通ろうとすると、いきなり人が駆け寄って来て、
撮らないでください、とずいぶんな剣幕で怒られてしまった。
撮るなら私のことを警察に通報すると言う。
そのとき児童館の前の広場では何人かの子供たちが遊んでいて、
もちろん人物写真を勝手に撮影することは無いのだが、
カメラを持って歩いているだけで、何故叱られなければならないのかと思い、
詳しく話を聞いた。

小学校では、写真を撮られたと思ったら交番へ行くように指導されているそうだ。
観光客だからとか、良い人そうだからとか、そういうことは関係ない。
どこでどう出回って使われるか分からないからだ。
実際、写真を撮られることを嫌がる子供たちも多いらしい。
だから、子供が集まる場所には監視員が付いていて、
陰から常に監視しているというのだ。
個人情報の保護のために。

まだ早すぎる。小学生で人を疑うことを覚えるには幼すぎる。
子供は人を信じて育つものだ。
犯罪に巻き込まれないよう、ある程度の警戒心は必要だが、
小さな子供が、遠足でカメラに向かってVサインをしないのかと思うと、
すごく悲しくなった。

エレベーターの中で私の目をじとーっと見て、
にこりともせずに、鋭い目つきで自分の話をしてくる子供たちを見ていると、
このことを思い出す。
一見愛想が良いようで、全く大人を信じていない目をしていて、
はっきり言って、可愛いというより、気味が悪くてぞっとする。
世の中のストレスのしわ寄せが子供に来ているんだなと思う。
貧困の国の子供たちだって、もっと笑っている。
日本の未来はどうなるのだろうか。