生後6か月の育児日記
「マーマ」が最近の口癖になっている。
叫んだり、小声で言ってみたり。
マの発音が気に入ったらしい。
一日一日、昨日とは違う進化。
多様な無意味語を言うようになった。
よく聞いたら実は何か言ってるかなと思って聞くけど、言えていない。
マの発音をすると私が返事をする、ということは感じているようだ。
昨日は「パァパ」も言えた。遊んでもらった後、
小さな声で大切そうに、何度も何度もつぶやいていた。
つかまり立ちも、少しずつ。
立ちたくて、立たせてもらえるまで叫び続ける。
そのわりに、ハイハイをする気配がないし、
おすわりも、しばらく遊ぶとドテッと横に倒れる。
自分の体が重いのか、立つことの方が楽なようだ。
八方に好奇心のある性格でないこともあり、這い回るよりは、
人を観察し、じっと宙を見て妄想している方が楽しいようだ。
標準的には、ひとりすわりが7〜8か月、ハイハイが7〜9か月、
つかまり立ちが8〜10か月、とある。
でも、成長の順序は人それぞれ。
親の意図するとおりに育つわけではない。
健診で毎回なぜか褒められる。6か月健診でも褒められた。
大柄なのは遺伝だと思う。私も巨大な赤ちゃんだった。
手のかからない子で助かる。
夜泣きは一切ないし、夜まとめて寝るし、
毎日同じ時間に、こてっと寝て、同じ時間に、ぱっと起きる。
「寝かしつけ」というのがいまだに分からない。
時間が来たら突然寝る。どんな状況でも。
最近は必ず10時間きっちり寝る。そして目が覚めると必ず、
私の方を向いて満面の笑みでいる。
母乳はよく出ているが、粉ミルクも与えている。
哺乳瓶を渡しておくと勝手に飲んでいてくれるので、
4か月くらいから大いに活用している。
出先でも、そろって食事ができて楽しい。
大きな声でパワフルに泣くけれど、原因があって泣いているので、
分かりやすくて良い。
それに、泣き始める時のへの字の顔と、フェードインする声が面白くてたまらない。
泣いていても、なんだか明るい。
ご機嫌取りは不要。
電車に乗ると静かにしていてくれるので助かる。
ありがたいことだが、それでラクチンというわけではない。
小さな家族が一人増えただけで大幅に増える家事。
今までの3倍の洗濯回数。3倍のゴミ捨て。
次々新たな買い物。離乳食の準備。お風呂の準備。
家事の中でいちばんしんどいのは、買い物の片付け、だと思う。
それぞれ開封し、収納し、ゴミを処分する。
買い物と同じだけの時間がかかっている。
そして溜まる仕事。
出産から今まで、昼寝もテレビも食後の休憩も、ほとんどない。
一瞬を切り詰めた生活。
パソコンのちょっとした操作待ち時間にも、別の作業をする。
段取り、段取り。
頭の使い過ぎだと思う。
よく笑う子。
パパに遊んでもらいながら、ギャーッと悲鳴を上げて笑い転げている。
また遊んでるかな、と思って、見たら、一人で大声で笑っていたり。
いつもニコニコ。
時にはミッキーマウスの後ろ姿が真っ黒で顔が無いのを見て泣いたり。
先日は、お風呂に入りながら、突然私のことを笑う。
話しかけるたびに私が「ん?」と言う癖が面白くてたまらないのだ。
私も全くの無意識だったが、何度も何度も誘導され言わされては笑われると、
恥ずかしくなってくる。
いつも顔に全面タオルを被って寝る。
そして小さなイビキをかきながら、
おもちゃのボタンを器用に押して順番に音楽を鳴らしながら、
寝ている。
マスコットがしゃべると思っている。
パパやママの声だということも十分に分かっていながら、
その内容はマスコットが会話をしていると思っている。
子供騙しに鼻を鳴らして大興奮されると、
子供なんだな、と思う。
夫も子供だ。遊びの天才発明家。
新しい遊びを考えては息子に教えて、二人で笑い合っている。
私はなかなか器用にあやせないので、毎日いろんな所に一緒に出かけて
いろんなものを見たり聞いたり普通に会話したりと、もっぱらそんな感じだ。
離乳食が始まった。
ひとつひとつの味を的確に表情で表現する。
基本的には、赤ちゃんの食べ物は味付けをしないのだが、
大人が食べてもまずいと思うものは、同じ顔をする。
性格的に、一度まずかったものは、二度と食うもんか、という
感じになるので、まずは大好きなバナナミルクを与え、
美味しいと思い込んでいる隙に新しい味を試みる。
各種フルーツ、ミルクがゆ、さつまいもとりんごの煮もの、
かぼちゃスープ、ポトフ、おかゆのみそ汁、
おかゆとみそ汁ではない。混ぜた方が食べる。
ミルクより美味しくないと離乳が進まないので難しいところだ。
いつも家に赤ちゃんのいる生活。こんな楽しいことはない。