これは一番欲しかったものかな
商業施設のゲームコーナーで、ポケモンのアーケードゲーム用に息子と娘に渡した100円玉。勝手に予定変更し、クレーンゲームで、ぬいぐるみを取っていた。1回200円で一発ゲットしたと言って大喜びする子供たち。
大きなものを勝手に購入しないように約束していたはずだ。ポケモンの大きなぬいぐるみ「メタモン」。にもかかわらず、それから10日ほど経って、今度はポケモンの「ピチュー」を一発ゲット。
これは一番欲しかったものかな。
ずっとずっと前に、「ポケモン めちゃでか ぬいぐるみ ミュウ」がクレーンゲームに登場した時、欲しがって何度も何度も眺めていたのを、買ってやらなくて、その後も大きなミュウのぬいぐるみを見かけるたびに眺めていたっけ。それで、その気持ちを埋め合わせるために、別のぬいぐるみを取ったよね。たぶん。
そのまた3週間後くらいに、「ミュウ」が、クレーンゲームに再登場。私は、言った。たとえ一発で取れなくても、5回挑戦して、1000円でも、手に入れたいものだよね。今回だけ特別だから諦めずに、と言った。
そして、1回でゲット。
一番欲しかったものを、二番手や、たくさんの安いもので埋め合わせしないで、一番を手にいれよう。そう子供たちに話した。
娘が毎日一緒に寝て、すっかりくたびれた様子の大きなミュウ。幸せそう。
子供にとって、大切なものとは、子供のアイデンティティそのもの。自分の大切を、大切に。