几帳面な子に字を速く書くことを教える
世の中には、「雑で速い人」と、「丁寧で遅い人」がいる。
中間もいるけどね。速いかどうかは自覚になくても、「雑」は圧倒的多数派だろう。
娘は無難に、雑で速い。息子は極端に、丁寧で遅い。
娘は、漢字のテストで、字が下手すぎて何度もバツをもらった。その結果、慎重になりすぎて、やたら時間がかかる。これも、雑な人の特徴。
リズムに乗って書いてごらん、細部にこだわらずにね、と、漢字一文字ずつのリズムを娘に言って聞かせた。そうすると、速さと丁寧さが同時に実現しやすくなったようだ。普段から、音感・リズム感の得意な娘。
雑な人というのは、細部よりも全体的なことに目が向きがちだ。マルチタスクを活かした仕事に向いている人も多いかもしれない。
息子には、丁寧を極めて書きなさい、と声がけ。出来れば、とめ・はね・はらい、だけでなく、バランスも丁寧に、ノート全体のバランスも見ながら完璧に書きなさい、と。
「丁寧で遅い人」は、往々にして、「もっと雑でいいから」と先生から声をかけられる。でも観察していると、息子の場合、字が整っている時の方が、圧倒的に速い。丁寧をやめることで速度が上がったりはしないのだ。
仕事でも、どんなことでも同じ。丁寧な人は、高い集中力を発揮して、そのことに興味を持って楽しみながら取り組んでいる。だから丁寧にしたほうが速い。
丁寧は、極めれば手に職。専門性を活かした仕事に就くと良い。