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運動会、優秀な保育士がいる

 

保育園の運動会。娘は年長組。完成度も、雰囲気も、子供たちの笑顔も、最高。

娘の担任がすごい。2年前に初めてお会いした時には、保育士に成りたてみたいな雰囲気の、可愛くて若い女の子だった。今年は年長の担任で、園の主任でもある。当然まだ20代の方だと思う。

ダンスも、組体操も、リレーも、先生の指導のおかげで、クラス16人、ものすごい完成度とヤル気。一人も脱落していない。園児なんて当然、いろんな発達の子がいて、うまく出来なかったり、興味がなかったりして、ダラダラしてしまう子が多数いるものだと思っていた。

リレーで、年中児からスタートするのだが、最初の方の子がいきなりバトンを落としたり転んだりして、泣いてしまって、三度、最初からやり直した。まさかの「はーい、もう一回やるぅ?」と、年長担任の先生のおおらかで明るい対応。アンカーは、運動の得意な男の子二人、大接戦となり、追い越し、歓声と悔し涙。彼ら二人の晴れ舞台のための、やり直しでもあった。悔しい、という思いを大切にしたかったのだと思う。

娘は、ダンスではだいたい前列の真ん中。ダンスが得意だし、ものすごいヤル気だから。ダンスが全然覚えられず、踊れないお子さんがいて、笑顔の素晴らしいお子さんで、旗持ちとなり、明るく場を盛り上げ、活躍していた。そして合間に、先生はそのお子さんを、何度も抱っこ。

本当の平等は、特別な子を、特別扱いすることだ。

子供みんなに規格どおりのことをさせ、発達が早いとか遅れているとか、ヤル気がないとかいう評価、これは平等ではない。多数の子が得意な事をさせたに過ぎない。人間、誰にだって必ず得意はある。頭が良いとか悪いとかも、誰かが作った枠に適応するかしないか、ということなのだ。

若い担任の先生。以前、私が上の子のことで困っていると、自発的に面談を設定して下さった。何のアドバイスもない。ただ、身近な親しい存在であること、先生が目指したのはそれだけ。こういう保育士の方に育てられる子供たちの未来が楽しみだ。