続・小学生夏休みのお弁当づくり
いつも優しい息子が、珍しく私に文句を言った。
「かぶりすぎなんだよ。もう食べたんだよ。」
夏休みの毎日の弁当、その内容が、前日の夕食や当日の朝食と被っていると言うのだ。
「贅沢な。」
と言って返した。全然気にしないつもりだった。だって非効率だ。朝食で切った果物は、弁当にも入れないと。
でも何だかそれから、夕食や朝食と、弁当用のおかずを、兼ねることを躊躇しはじめた自分。おかげで弁当作りが面白くなった。
昨日、息子は帰宅するやいなや、汗を流しながらサーキュレーターのスイッチを強風にして、少し顔に当てた後、
「あのさあ、せんぷうきを真上に向けるとさあ、風がこうなって、お部屋の全部がいい感じの温度になると思うよ。」
と角度調整。
サーキュレーターの本来の使い方に、自発的に気付いたようだ。
男の子ならではの理屈なんだろうか。不器用かつ細やかな人。