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生後1才0〜2か月の記録

 

娘の1才過ぎ頃を振り返って。

10月に1才健診。8.2kg、73.5cm。
身長は女子の標準だが、体重はやや少なめ。
上の子の生後6か月の頃の身長体重に近いので、
とても小さく感じる。
これでも、1才直前にかなり太って、何とか8kgを超えたのだ。
この年の猛暑は長かった。

秋に入っても頻繁な発熱と風邪の症状が続き、中耳炎は二度、
母乳を減らし始めたこともあって体格も伸び悩んだ。
体格以外の発育が順調であれば良いが。
体調の良い時に卒乳をと思い、1才2か月で授乳をゼロにした。
飲み物全般が嫌い、というのが娘の難しいところなので、
汗をかきにくい真冬の時期を選んだ。
春に入園することも考えると、冬のうちが良い。

順調に回数を減らしていったものの、日中の授乳をやめたら、
夜中の授乳が増えたりして、上の子の時ほどは
すんなりいかなかった。
飲みたくなるとガーゼのハンカチを持ってきて私の洋服を引っ張る。
最後は寝る前1回にして、さらに2日に1回にした。
回数を減らしていくと、徐々に出なくなっていくので、
本人も納得して満足していたようだ。
やめた後はもう欲しがることはなかった。

1才0か月で、歩いた。
掃除機にさわろうとして手を伸ばし、10歩。
パパが帰宅すると喜んで、また10歩。
一歩一歩、慎重に足を前に。

靴を買った。12.5cmのピンク色の靴。
脱ぎグセがひどいので、ハイカットの靴にした。
ちなみに、身につけるもの全て取り去りたいようで、
髪飾りはすぐに取り、靴下はすぐに脱ぎ、Tシャツを片腕だけ脱ぎ、
ズボンを脱ぐ。オムツに手がかかるのを何度も止めた。

靴を買ったにもかかわらず、なかなか10歩から進まない。
おそらく、秋に入って体重が急激に増えているからだろう。
多くの赤ちゃんは、歩き始めると運動量が増えて
体重が増えにくくなるのだが、娘はもともと動きが多い。
痩せているので、まずは体重が増えたら良いと思った。
ひとり立ちから、立ったりしゃがんだりする動きは徐々に増えていった。

歩き始めてから2か月後、ようやくハイハイをしなくなった。
年末に夫の実家へ帰った時によく歩くようになった。
うちよりもハイハイのスペースが少なく、つかまる物が多いからだろう。
靴は13.0cmでも良かったと思った。2か月も経てばサイズが変わる。
上の子の時もそうだ。もう歩くと思ってワクワクして13.0cmを買ったら、
わずかに歩いてはハイハイ、が長く、13.5cmで良かったと思った。

1才の誕生日前後から、肉や魚のフライをガブガブと
食べるようになっている。多くの子は離乳食の時期だ。
肉魚が大好きで、肉、肉、と催促するように私の袖を引っ張る。
野菜もかなり食べるが、ご飯やパンは後回しになりがち。
パンは、ねっとりと上あごに貼り付いて吐きそうになり、食べにくい。
でも、固い揚げパンスティックをがりがりと一本食べて
お友達のママさん達に驚かれた。
千切りキャベツがなぜか好きで、泣いて欲しがり、パリパリとよく食べる。
たいていの赤ちゃんは、生野菜サラダは食べないものだ。
上の子の参観に、試食で出された2〜3才用の給食を、
娘が手づかみでほとんど食べてしまった。

外食でも、たいていはお子様ランチで困らない。
よそでは、落ち着いてきちんとイスに座っていられる。
ときどき立ち上がって大きな声を出しそうになるが、
ストローや箸袋など、おもちゃになる物を与えればまた座る。
ただ、床に物を落とすのが好き。
食事中にしょっちゅう、「おっちったー!」と滑舌良く
大声を出して喜んでいる。家でも外でもやる。
掘りごたつのある飲食店で、ハイハイして床をくぐって隣の席まで行き、
よその人に話しかけてニコニコしている。

自分で食べたいらしく、私が口に入れてやろうとすると、
キーキー叫んで自分でやりたがり、私が持ち上げたスプーンを
必死で降ろし、またそこから自分で食べようとする。
食べる順番まで決まっているらしい。
次々指をさして、「アーパ、アーパ(あーんパクッ)」と言う。
思いどおりにいかないと怒ってのけぞって
「ないない」と首を振って食べなくなるが、
上の子と同じふりかけの袋を持たせてシャカシャカ音を立てると、
急に気分が変わって、ご飯を手づかみでパクパクと食べる。
気分屋だ。

一皿食べ終わるごとに、「たった(食べた)」と皿を遠ざけて並べる。
食べたくない時は、食べ物を一つずつ皿からつまみ出して、
遠ざけて並べ、最後に「たった」と皿も並べる。
食べていない。
食事が終わると、「おてて」と手を洗うしぐさをする。

食品のパッケージの開封が上手い。
律儀にミシン目に沿って開け、食卓の自分の席まで持って行って並べている。
食事前の時間になるといつもキッチンに来て食べ物を物色する。
キッチンの引き出しの中身を全部出し、ゴミをあさる。
食べ物に興味がある。

上の子のことが大好きでたまらない。
洗濯物の中から「テュッタン、テュッタン」と上の子の衣類をつまみ出す。
お風呂上がりに上の子のパンツを「どーじょ」と渡すと、
上の子が喜ぶので、もう一度「どーじょ」と渡していた。
たまに頑張って「シュッチャ(しゅんちゃん)」と呼ぶ。
なのにその後「タンターン」と簡略化して呼ぶようになった。
自分のことはたまに「ディッチャ(りんちゃん)」と言っている。

名前を呼ぶと「ハーィ」と返事をする。
上の子を叱っても、娘が「ハーィ」と横で返事をしてしまい、
上の子が笑う。笑っている場合じゃない。

よく歌を歌う。
「ポッポッポー」などと、歌の絵本の童謡を
ボタンを押しては順番に歌っている。
『むすんでひらいて』など手振りも上手になってきた。
歌のビデオを見ることも好きで、次々と選んで持ってきて、
「アッ、アッ、アッ」と言っている。
少し見ただけですぐに交換しようとする。
最後まで見た時は、「あーったった(終わっちゃった)」と言いに来る。

家のエレベーターや近所でよく、かわいいねえ、と声をかけられる。
そうすると、くるっと顔をそむけて笑う。
バスで出会った知らないおじいさんに笑顔でバイバイをする。
上の子の保育園で先生に抱っこされて「バイバーイ」と
私に向かって笑った。

同じ月齢の子供のいる友人宅へ遊びに行った。
家に置いてあった酒パックを「ジュチュ(ジュース)」と指さした。
大人の食べているおやつを欲しがり、
「オイチー、オイチー、あって、あって(開けて)」と言う。
お友達が寝ると、「ネンネ」と言ってちょっかいを出したがる。
帰る時は、「バイバーイ」と滑舌良く言い、
隣の部屋に行ったお友達を指して「あっち、あっち」と追いかけ、
「バイバーイ、ターッチ」とひとりひとり全員に挨拶して帰った。
話すことが面白いらしい。

自宅でときどきホームパーティーをする。
娘はよく、よその男性に「ダッタ(抱っこ)」と手を広げる。
うるさい中でも、時間が来れば寝る。

一時保育に預けると、預けるときは泣きそうになって、
「ダッタ、ダッタ」と言うが、お迎えの時には、
楽しかったらしく目をキラキラさせて笑っている。
保育園で開催する体験保育では、教室のおもちゃに惹かれて
バイバイもせずに遊び始め、迎えに行くと、
他の園児たちの給食の時間になっていて、お腹が空いて泣いていた。
保育中は、自らおままごとコーナーへ行き、「パンパーイ」と
先生と何度も乾杯し、「ネンネ、ネンネ」とポポちゃん人形を
トントンして寝かしつけていたらしい。

近所の児童館に行くと、さっと私から離れてどこかへ行ってしまう。
おもちゃでも遊ぶが、一番好きなのは、部屋の奥に並んでいる
幼児用のイス。イスに登ったり、押して歩いたり、配置を変えてみたり、
ずっとイスで飽きない。
おもちゃでも、人工的なものよりも、積み木などが好きだ。
積み木を型からボックスに入れるおもちゃが好き。
あまりうまく入らなくても、「デッタ(出来た)」と自信満々に拍手。
出先でも、昼寝の寝かしつけは特に手を貸すことなく、
時間が来るとコテッと寝る。徐々に昼寝が1回になってきた。

体調を崩しつつも、合間によく出かけた。
港区の情報誌の編集会議に何度か出席し、
友人のバースデイ船上パーティー、
友人の結婚パーティーで渋谷へ、
夫の先輩の結婚パーティーで名古屋へ行き、祖母の家に泊まった。
年末は夫の実家へ行き、親戚の子たちと遊んだ。
娘は「アンパンマン!」とおもちゃを見つけて喜んでいた。

髪を切った。
今までにも前髪だけは何度も切っていたが、初めて全体を切った。
筆が二本、出来た。
レイヤーカットになって、何となく大人っぽい。

よく動き回り、よくしゃべる、滑舌の良い1才児だ。