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胎児の性格

 

胎児は母親の血液を共有し、母親の感じている喜びも悲しみも、
常に同じことを感じ、心が同期している。
それと同時に、母親は胎児と血液を共有することによって、
胎児の性格を共有し、出産を迎える頃にはすっかり
性格や好みが変わってしまっていたりする。

生まれた赤ちゃんは半年ほどで、母親からもらった免疫がなくなるというが、
それと同時に私の体から息子の血液が消えていくのを感じていた。
少しずつ元の私に戻っていったのだ。
これだけ人と心を共有することができるというのは、
母親の特権だろう。女性に生まれて良かったかなと思った。

息子を妊娠している間、世界は何と眩しかったことか。
自信に満ちあふれ、エネルギーが漲っていた。たくさん笑った。
息子に対しては、性別が分かる前から、男性のイメージが強くあって、
純粋で激情タイプで努力家であり、スポーツをしている姿が浮かんでいた。
サッカーの試合に出たら、すぐイエローカードをもらったり負傷したり、
そんな選手だ。
太陽のような人だ。

生まれてみて分かったのは、予想どおりだったということ、それと、
活発だけれどやんちゃではなく、几帳面で真面目な面もあるということ。
バイタリティーがありながらも自分のエネルギーをコントロールすることが可能で、
何かを自分の力で立ち上げ、道を切り開くことに適しているだろう。

第二子に対しては、全く違った印象だ。
あまり強い印象がない。私に近いのだろう。
胎動は息子と同じくらい激しい。
でも息子を妊娠していた時のような凶暴さは感じない。
息子は、音楽や電車のリズムにいちいち興奮していたが、
第二子に関してはそういうことはない。
深呼吸をしたり食事をしたりすると動きが活発になるが、
外の刺激に興奮することはなく、
落ち着いていて、動きが細やかで器用だ。
私自身はむしろ本来の自分に戻っていく、そんな感覚だ。

この子には、なぜか最初から女性のイメージが強くあって、
でも女らしい感じではなく、どちらかというと中性的で、
それは男っぽいという意味ではなく、女独特のクセがないというか。
少し憂鬱な気分になりやすい、繊細な子だろう。
私よりもバイタリティーはあってしっかりした子だと思う。
でも派手ではないので、息子が生まれる前に、
もしも女の子だったら、と考えていた名前はどれも当てはまらないし、
この子がもしも男の子だったらと考えると、浮かばない。

息子を生んでから、ぜひもう一度出産を、と思っていたので、
また出産を迎えられることを今、嬉しく思っている。
そして、感じたことをもっと形にしたい。
しばらくは仕事も少し減らそうというつもりだ。