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卒園式、憂鬱と笑顔と

 

昨日は息子の卒園式。温かい雰囲気の素晴らしい式だった。

卒園児が前の席に座ると、息子は徐々に顔色が悪くなり、ときどきオエッと咳き込んでいた。笑顔はなかった。これが息子の、いつもどおり。

ぼんやりと遅れて立ち上がり、遅れて座り、それでも、呼びかけの言葉の自分のパートをきちんと言い、ところどころ一緒に歌を歌い、何度か少しだけ笑って見せた。

緊張とかそういう精神的なことではない。人の集まる密室では必ず低酸素になり脳貧血を起こす。健康な人からは信じられないような、ほんのわずかのことで、体調を崩してしまう。

気が小さくて大人しくて神経質な性格だと、何度でも誤解される。

でも息子なりに、楽しんでいる。年長の途中で引っ越してきて最後の5か月、この環境にそれほど慣れ親しんだわけではないが、クラスのお友達が温かくおおらかで、ありがたい保育園だった。下の子が4月から年中で、まだまだお世話になる。

帰宅すると息子は、服がかゆかったと。化繊の入った服で、少し赤くかぶれていた。

もっと鈍感になれれば幸せだとは思わない。カナリアみたいな子だけれど、息子の持っている、息子にしかないものは、いつか周囲の人を幸せにするから、そのまま大切に持っていてほしいと思う。この子が楽に生きられないような地球であってほしくないと思う。